終活断捨離のメリット
近年では、定年を迎えたシニア世代が残された人生を見つめ直して、今をよりよく生きるための活動として終活断捨離をする人が増えてきました。
断捨離は現状の日本とリンクしており、高齢者人口の多い日本で高齢者が家族に迷惑をかけずに余生を過ごすため、良い人生を終えるための準備方法として流行りました。
家族の負担が減るだけでなく、高齢者自身の気持ちの整理がつくことも断捨離のメリット。早い人で50代から終活断捨離をする人もいます。
物を整理する時は色々な思い出も一緒によみがえるでしょう。過去の思い出を見つめ直し、それに関わる物品を整理することで、前を向いて余生を過ごせます。精神面に良い影響を与えるだけでなく、単純に部屋も片付き、衛生的にも良いのが終活断捨離のメリットです。
終活断捨離の方法
終活断捨離をするにあたって、断捨離の意味を押さえておきましょう。断捨離は、今後不要な物を断ち、今ある不要な物を捨てることで、物に対する執着から離れる意味を指します。
そこで、終活断捨離をする際は、使っている物とそうでない物を仕分けることから始めましょう。今は使っていなくても今後使うだろうと残していると、物の処分が難しくなります。不要だと判断したらスパッと整理しましょう。最初はためらいがちでも1度捨て始めると作業がスムーズに進むはずです。
逆に、物を残す場合は今後の使用方法をイメージしましょう。誰が使うのか、使う頻度は多いか、本当に必要な物なのかをポイントにしてください。
断捨離をする際の注意点
終活における断捨離では、あれもこれも処分して良いという訳ではありません。それでは必要な物品や思い入れのある物まで処分してしまいます。
断捨離には、物を整理して残された余生にけじめをつけたり、家族が遺品を相続する時に負担を軽減したりする目的が含まれます。家族が遺品を相続する時に被相続人がお気に入りだった絵画を家族はどのように扱ってよいか悩んでしまうことも少なくありません。
美術品や骨董品などは相続税も課されるため、その手続きのために相続人に負担をかけてしまうこともあるでしょう。また、相続税評価が決まった後に、絵画を相続するか処分するかの選択も相続人が決定します。こうした手間をかけてまで、絵画を残しておく価値があるかも断捨離のポイントに加えましょう。大切なのは残された人に迷惑をかけることなく、スムーズに遺品処理をしてもらうことです。